Project Story #6

開幕を任された男

金子 富恒

リクルーティング事業部

SCROLL

某プロ野球球団の本拠地スタジアム。
ここ数年観客動員数が
球団史上最高を更新する一方、
スタッフの人材確保には
苦戦を強いられていた。
プロ野球開幕までに
過去最高人数の採用を成功させ、
無事開幕を迎えられるのか…。
すべては金子の手腕にかかっていた。

1

「もう一度、力を貸してほしい」。

スタジアムの運営会社から、売店やフードコート・選手食堂・VIPルームなどの飲食部門を一手に引き受けているC社。近年、観客動員数の伸びに比例し、売上も順調に伸ばしていた。しかし好業績を続ける反面、事業の存続すら脅かす大きな問題にぶつかっていた。

それは「採用の苦戦」だ。前年度はプロ野球開幕までに必要な人員のうち6割しか確保できず、苦しい運営を余儀なくされた。更に採用活動が長期化したことで、採用コストも跳ね上がってしまっていた。そんな状況を打開するため、新たにH氏が飲食部門の支配人として着任。そして以前、H氏が担当していた他のスポーツ施設で採用を成功させた経験を買われ、金子に白羽の矢が立った。「もう一度、力を貸してほしい」。このスタジアムは金子の地元。幼いころからチームのファンでもあり、力になれることに嬉しさを感じた。なによりH氏の期待に応えたいと思った。しかし必要なのは、アルバイトスタッフ100名。プロ野球開幕まで4ヵ月。事前研修があることを考えると、残された時間は2ヵ月しかなかった。

2

答えは現場にある。

短期間での大量採用を実現するには、広告による応募者の最大化が極めて重要だ。金子はすぐに社内の制作スタッフとプロジェクトチームを結成した。広告をつくる上で金子が最も大切にしているのは、現場の声を聞くことだ。どんな人が、どんな魅力を感じて働いているのか。リアルな声に勝るデータなど存在しない。

早速、球場に足を運び、スタッフに取材を敢行。フードコートをはじめ、VIPルーム、選手食堂など、普段球団関係者以外の立ち入りが許されていないエリアも含め、丸一日かけて球場の隅から隅まで回り、地道に情報を収集していった。多くの現場スタッフに取材をする中で、「球場という他の職場にはない特別感」が全員に共通する入社の動機であることを発見した。このメッセージを広告上で表現できたら、必ず採用を成功させられる。リアルな声を拾えたことで、金子には一筋の光明が見えていた。

3

野球は9人で
するものじゃない。

広告上で狙っていくターゲットはどんな人物か、そのターゲットにどんなメッセージを、どのような表現で伝えるのか。プランニングの精度を高め、クリエイティブな表現により広告効果の最大化を図るため、金子は制作スタッフと議論を重ねた。

そうして完成した広告は、青空の見える球場の写真に「野球は9人でするものじゃない。」というキャッチコピー。そして、総勢100名の全員野球でスタジアムを盛り上げよう、という一文が添えられたものだった。後日、完成した広告をH氏にプレゼンしに行くと、「この広告なら成功させられると信じています」と笑顔でGOサインをくれた。結果は、目標としていた100名を5週間で採用しきることに成功。無事、“開幕を任された男”としての責務を果たすことができたのであった。

4

全国から期待される存在に。

C社は各地のスタジアムに加え、水族館をはじめとする様々なレジャー施設の飲食部門を請け負っている。今回、苦戦していた採用を成功させたことで、金子のもとには全国から多くの依頼が寄せられた。

広告は1つ1つオーダーメイドで作っていく。場所が変われば、仕事の魅力も、そこで働く人たちの志向性も異なるからだ。そのため過去に成功した方法が、他の案件で通用するとは限らない。しかし徹底的に広告のクオリティにこだわることで、金子はいただいた依頼すべてで成果を出すことに成功した。C社の社内では「採用は金子に任せておけば間違いない」と言われるほど絶大な信頼をいただいている。少子化と企業の採用ニーズの高まりにより、採用環境は厳しくなるばかりだ。しかし「難しいからこそ、自分たちが必要なんだよ」と金子は笑う。そして今日も、1人でも多くの人の心を、そして人生を動かす広告を世の中に届けるため、奔走している。

Other Project

ENTRY

PAGE TOP