Project Story 04 リクルーティング事業本部
優れた求人広告は、採用だけでなく、
企業ブランディングにつながっていく。
クイックは2020年、警備業界のM社様の事業拡大に伴い、採用支援を行いました。3Kと呼ばれる同業界のイメージを変革すべく、求人広告でいかに警備員という職業を魅力的に伝えていくかに焦点を当てることに。お客様が抱える課題にしっかり耳を傾け、ユーモア溢れる提案を行ったことで、お客様の心を掴んだプロジェクト担当者、平野・城崎の軌跡をたどります。
- INDEX
- M社様の魅力を発掘できるよう、深い企業理解を武器に戦った
- 「Yさんシリーズ」でM社のファンが増えていくのを実感
- 小さな広告が、多くの人の心を動かすきっかけに
PROJECT MEMBER
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リクルーティング事業本部
大阪営業部 マネージャー
2016年4月1日新卒入社 平野真志 -
リクルーティング事業本部
大阪営業部 制作課 チーフ
2015年9月1日中途入社 城崎温華
STORY 01 / 03 M社様の魅力を発掘できるよう、深い企業理解を武器に戦った
「M社様は、大阪府に拠点を置く警備会社です。2020年当時、M社様は社内の採用体制を一度見直し、事業拡大に向けて本腰を入れて取り組みたいと考えられていました。それにあたり、伴走してくれるパートナーを1年間かけて探そうとされているタイミングだったのです。その候補として挙がっていたうちの1社がクイックでした」(平野)
そこで、社内に『M社様プロジェクトチーム』を発足。平野は営業、城崎はクリエイティブを担当しました。採用課題解決に向けて行った一番大きな取り組みは、「広告の力で、警備員の魅力を最大限に伝えていくことでした」と平野と城崎は語ります。
「単にM社の求人を発信するだけの広告原稿ではなく、警備員という職業のイメージそのものを変えられる『警備員あるある』、『警備員川柳』や、同社のベテランが会社愛、仕事愛を説く『Yさんシリーズ』などを考案。ユニークな一面を魅力として引き出すデザインやキャッチコピーをご提案しました」(平野)
「お客様と何度も打ち合わせを重ね、警備員ならではの仕草や格好良さを引き出せるよう、アイデアを練り続けました」(城崎)
その甲斐あって、プロジェクトは成功。求職者の応募効果が約2倍にまで跳ね上がり、1年を待たずして「クイックに採用案件すべてを任せたい」と評価いただくことに。
「『どの会社に頼んでも求人広告は同じだろうと思っていたが、クイックさんのアイデアは他社とまったく違って面白い。新しい視点をいただけました』という言葉もいただいて、嬉しかったですね」(城崎)
STORY 02 / 03 「Yさんシリーズ」でM社のファンが増えていくのを実感
「プロジェクトに携わる前は、警備員といえば “工事現場に立っている人” というぼんやりとしたイメージしか持っていませんでした。しかし、このプロジェクトを通して ”世の中に必要不可欠な仕事” だと気づかせてもらったんです」と城崎は言います。
「警備員という職種自体の認知度は高いですが、仕事内容やその意義を正しく知ってもらうのは、通常の求人広告では難しい。そこで、ユーモラスな要素を取り入れてM社様ならではの魅力を伝えていきたいと考えました。
M社様との会議では、『このアイデアは面白いのではないか』と毎回談笑しながら意見を出し合っていました。この会社でなら、今までにない新しいことに挑戦できるのではないかと思える。そんな現場のリアルな空気感こそ、M社様ならではの魅力。広告で大々的に発信していきたいと考えたんです。
この点に惹かれて、『M社で働きたい!』と感じてくれる求職者の方が絶対にいると信じていました。特に好評だったのは『Yさんシリーズ』。実際に、M社様で働いているベテランの警備員Yさんをモデルに写真撮影を行いました」(城崎)
広告を通じたメッセージは多くの人々に波及。「さまざまな言葉をいただく機会があった」と平野は語ります。
「Yさんシリーズを掲載後、M社様の面接を受けた方から『このシリーズが好きで、ずっと読んでいました』という話題が出たそうです。また、求人サイトの利用者から「M社の広告が好きです」というコメントが寄せられたと伺っています。こうして、M社様はもちろん、警備業界やその仕事への理解浸透に貢献できたと思うと、心から嬉しいですね。加えて、同社の求人広告で、社外の広告賞を多数受賞できたのも、最高のご褒美になりました。
求人広告を通して応募数の増加に貢献するだけでなく、警備員という職業の存在価値をより高められたのは、やりがいにつながりました」(平野)
STORY 03 / 03 小さな広告が、多くの人の心を動かすきっかけに
本プロジェクトがきっかけで、M社様の事業拡大も順調に進んでいると平野は言います。
「現在M社様の売上は右肩上がり。毎年新たな拠点が開設されている状況です。弊社を通じて人材獲得を達成するだけでなく、事業拡大にまで貢献できていると思うとこの上ない喜びです」(平野)
また、M社様だけではなく、クイック全体の意識も変わったと話す城崎。
「このプロジェクトに関わるまで、まったく意識したことはなかったのですが、求人広告をつくり続けていくうちに、M社様の現場の方々に原稿が認知されるようになり、いつの間にか社内報のような役割を果たすことができたんです。自社の採用活動を通して自分たちのアイデンティティを自覚していく……これって ”企業ブランディング” なんですよね。
M社様のプロジェクトを社内で共有すると、『それ面白い!』、『新しい企画として試してみたい!』というメンバーが現れ、今まではチャレンジしてこなかった大手企業にも、お声がけしていこうという動きが出てきたんです。クイック全体で企業ブランディングに携わっていくという道標を提示できたと思っています。
求人広告は毎週発行されるもの。だからこそ、『次はどんなアイデアで発信しよう』と毎回頭を捻り、積極的に挑戦できる機会と捉えていました。結果、どれだけ小さな広告でも、多くの人の心を動かせると実感したんです。今後、クイックが手がける広告をきっかけに、より多くの求職者の方々に仕事や企業の魅力が伝わっていく機会が増えれば嬉しいです」(城崎)