Project Story 01 人材紹介事業本部

日本のものづくりのために。
製造業領域のエグゼクティブ支援チーム立ち上げへ。

クイックの人材紹介事業本部が2021年に新しく立ち上げた、製造業領域におけるハイクラス人材をターゲットとした人材紹介サービス。サービスの立ち上げから成功までの裏には、経営者と同じ目線で徹底的に考え抜く、篠原のこだわりがありました。

INDEX
ハイクラス採用を通して、日本に活力を
経営のパートナーとして、課題の本質を追求する
クイックの強みを活かし、経営者と同じ目線で考え抜く

PROJECT MEMBER

  • 人材紹介事業本部
    シニアマネージャー
    2007年新卒入社
    篠原功一

STORY 01 / 03 ハイクラス採用を通して、日本に活力を

「このままでは、日本のものづくりが衰退してしまう」
長年、製造業のキャリア採用・転職支援に携わっている篠原にとって、昨今の日本企業の国際競争力の低下は看過できない問題だった。

「ものづくり大国と言われた日本がその地位を失ってしまうのは、シンプルに寂しいし、採用コンサルタントとしてこの問題に取り組むことこそが使命ではないかと感じていました」

もっと自分たちにできることはないか。

そう考えた末に篠原がたどり着いた答えが『ハイキャリア・エグゼクティブチーム(以下、HEチーム)』の立ち上げだ。支援の対象は技術で会社をリードする技術系のハイクラス人材や、戦略で会社をリードする経営企画・事業開発のハイクラス人材が中心。

「ハイクラス(=管理職)層に特化したのは、日本の転職・キャリア採用市場において特に未成熟な分野だからです。そしてそのことが、今の国際競争力低下の一因になっていると考えました」

一昔前に比べると日本の大手メーカーでもキャリア採用が増えているが、ハイクラス層となると話はまた別だ。
ハイクラスの採用は企業も慎重になる為、選考のハードルが高く、また採用する側も受け入れる土壌が整っていなかったり、そもそもの採用の仕方に課題がある等、ハイクラス層における入社後のミスマッチが問題となっている。

「特に新卒を大量採用する大手メーカーほど、ハイクラス層のキャリア採用には慎重です。ですが、国際市場で勝ち抜くにあたっては、各企業がマーケットを先読みしながら適宜、優秀な中途社員を採用する必要があります。特に、より経営に近いハイクラス人材を採用できてこそ、スピーディーな組織変革が実現できます」

STORY 02 / 03 経営のパートナーとして、課題の本質を追求する

こうしてHEチームとしての取り組みが始まった。過去に複数のチームの立ち上げを経験した篠原にとって、新チームの立ち上げに不安は無かったという。「むしろワクワクした気持ちでいっぱいでした。ゼロからイチを生みだすのは何度やっても大変ですが、それだけに学びが多くやりがいがあります」自分たちにしかできない新たな価値提供をするべく、各社にハイクラス層の採用の必要性を説いてまわった。

「最初は、ハイクラス層の採用に抵抗を感じる企業が少なくありませんでした。そうした事情も分かります。ですが、現状を少しでも変えていきたいという使命感から、チームメンバー全員必死でしたね」

そんな中で、嬉しい事例が生まれた。半導体の製造装置メーカーA社で篠原が紹介した管理職4名の採用が実現したのだ。

A社は半導体製造装置の領域で世界トップクラスを誇る優良企業。実は同社から最初に寄せられたのは「需要予測ができる人を1人採用したい」という相談だった。背景には昨今の急速な需要増加に供給が追いついていないというA社の事業課題があった。

それがどうして管理職4名の採用になったのか。「よくよく話を聞くとA社の抱える課題は、需要予測の経験者1名を採用したところで解決できるとは思えなかったからです。製品のスムーズな供給を実現するには、海外販社との連携ができる人材も必要でしたし、同社の今後の経営を考えると次世代を担えるような若手管理職も採用していくべきだと考えました」

こうした篠原の考えをA社の人事や採用部門の責任者、さらには経営陣にまで粘り強く伝え続けた。その結果、同社内にこれまでに無かったポジションが創設され、4名の採用が実現した。

4人目の採用に至っては、「篠原さんが紹介する人なら間違いない」と確信していたというA社人事。候補者に対しても「当社の若手管理職はほとんどが篠原さんからの紹介。これから組織を変革していくから、ぜひあなたにもジョインして欲しい」と伝えられたという。

そして採用から半年。篠原が紹介した4名は早々に社内昇格を果たし、まさに組織を変革する中核メンバーとして活躍を続けている。

STORY 03 / 03 クイックの強みを活かし、経営者と同じ目線で考え抜く

この時の支援を篠原はこう振り返る。「A社に無理を言いながらも、こだわってやり抜いてよかったです。当初の要望以上の成果を出して、コンサルタントとしての介在価値を発揮することができました」

自分が関わる以上は、経営者と同じ目線で考え抜いて、できることをやり尽くす。

HEチームには、こうした篠原の思いに賛同したメンバーが集まり、今日も各企業に新たな提案・支援を続けている。

「クイックの強みは、一人のコンサルタントが企業担当と求職者担当の両方をしている点です。両者についての深い理解がある私たちだからこそ生み出せる出会いがあります。そしてこの強みはハイクラスになるほど活きてきます。今、HEチームは製造業に特化していますが、近いうちに他の領域にも支援の幅を広げていきたいですね」