Project Story 02 リクルーティング事業本部

‟クライアントエージェント”として、採用活動の新たな可能性を切り拓いた福島の挑戦とは。

変化の激しい現代において、採用活動のあり方も大きく進化しています。コンサルタント・福島が2019年12月より約2年半にわたって採用活動を支援したのは、60年以上の歴史を持つユニットバス専門メーカー、N社様。プロジェクトの最中に起きたコロナ禍と社長の代替わりという大きな変化に向き合いながら、採用活動の新たな可能性を切り拓いた福島の挑戦を紹介します。

INDEX
「全員採用」が、社員の当事者意識を変えた
とにかく、地道に、泥臭く。会社全体をつなげる福島の奮闘
N社の事例をもとに、採用ノウハウを横展開。変化を迎える企業を総合的にサポートする

PROJECT MEMBER

  • リクルーティング事業本部
    事業推進部 シニアマネージャー
    2013年4月1日新卒入社
    福島淳史

STORY 01 / 03 「全員採用」が、社員の当事者意識を変えた

N社では社長の代替わりに向けて組織全体の若返りを図るべく、数年ぶりに新卒採用を再開することに。「当初、常務取締役と人事担当者様は、どのように採用活動を行っていくか悩まれていました」と福島は言います。

「新卒採用に向けた課題は、求める人物像を明確にして社内で共有すること。そして採用に携わる社員が当事者意識を持ち、N社の魅力を自らの言葉で伝えられるようになることでした。そこで私が提案したのが、『採活力®』ワークショップです。リクルーターを務める現場の若手社員やミドルマネージャー、経営層が集まり、3日間にわたりN社の理念や魅力、新卒採用の戦略について話し合いました。そこで採用活動を中心に、会社の未来についてフラットに話し合ったことで、みんなで会社をつくっていこうという空気が生まれたのです。

N社は、ユニットバスの設計から製造、施工までほぼオーダーメイドで対応しています。毎回、製品の仕様が異なるため、社員一人ひとりの経験やネットワークが非常に重要。社員の成長や採用の成功がそのまま組織の発展につながります。そのようなN社において、会社に対する社員の愛着やモチベーションを高めるために『採活力®』ワークショップが有効に働いたのです。そこに着目して、ワークショップの対象をリクルーターから全社員約300名に広げ、みんなで採用活動に取り組む『全員採用』の体制をつくることにしました」

STORY 02 / 03 とにかく、地道に、泥臭く。会社全体をつなげる福島の奮闘

全社員を対象にしたワークショップが完了するまでにかかった期間は約2年半。その間、コロナ禍により主な取引先だったホテル業界が打撃を受け、施工を予定していたプロジェクトが次々とストップ。2021年には新しい社長が就任しました。

「社員一丸となって頑張ろうという気運が高まる中、新しいビジョンが発表されました。同時に、このビジョンや新しく就任した社長の想いを社員が主体的に理解して、自らの言葉で学生に伝えられるようになることを目指し、ワークショップを再設計しました。

その中で僕が担った役割は、社員や人事、経営層をつなげること。一人ひとりの人柄や人間関係を理解して、それぞれの視点や価値観に合わせてワークショップの問いを調節しました。他にも、コミュニケーションが円滑に進むように情報を共有したり、認識がズレているところがあればすり合わせたりと、とにかく地道に、泥臭く取り組みましたね」

会社説明会や選考会で、リクルーターの社員が自らの言葉で会社のビジョンや魅力を伝える姿を見て、福島はワークショップの成功を確信しました。

「以前に比べて理念に強く共感する学生が集まり、8名が入社することになりました。社員にとっても会社への理解を深めたり、新しい刺激を受けたりするきっかけになったと聞いたときは嬉しかったですね。N社としての大きな局面を採用の面からサポートできたことに大きなやりがいを感じています」と福島は話します。

STORY 03 / 03 N社の事例をもとに、採用ノウハウを横展開。変化を迎える企業を総合的にサポートする

「全員採用」によって、社員の学びに対する姿勢にも大きな変化が生まれました。

「2022年より30~40種類の講座から業務に必要なスキルや知識を学べる『N社 社内大学』が始まり、多くの社員が積極的に参加しています。クイックは会社の理念浸透に関する講座設計をお手伝いしています」と福島は言います。

もともと「全員採用」はクイックの採用活動で培われてきたメソッド。福島がN社の採用を支援する際にそのノウハウを応用したことで、採用活動だけではなく、組織の活性化といったインナーブランディングにつながったことに対して、クイック内部でも注目が集まりました。

「クイックの風土は、泥臭く相手と向き合うこと。採用活動を人事担当者だけで進めることもできますが、経営層や現場の社員を巻き込んで取り組んでいます。変化の多い現代で、代表の交代や事業の方向転換など、大きな変革を迎える企業も増えていくと思います。その中でスピーディに対応できる人材の採用と社員の意識改革を進めていかなければなりません。現在は、N社と同じような悩みを抱えている企業をサポートするために、新しいチームを立ち上げました。多くのお客様の‟クライアントエージェント”となれるように、総合的に採用をサポートできるクイックの強みを活かしながら取り組んでいきたいと思います」

採用活動のプロセスを通じて、会社を、社員を成長させていく。採用活動の新たな可能性を切り拓く福島の挑戦はこれからも続きます。